🐎BLOG🐎

BIR: 羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季/ James Rebanks

pulished:

羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季/James Rebanks, (翻訳:濱野 大道)

あらすじ

※ Amazonより抜粋

太陽がさんさんと輝き、羊たちが山で気ままに草を食む夏。 羊飼いたちのプライドをかけた競売市が開かれ、一年で一番の稼ぎ時となる秋。 過酷な雪や寒さのなか、羊を死なせないように駆け回る冬。 何百匹もの子羊が生まれる春。

羊飼いとして生きる喜びを、湖水地方で六百年以上つづく羊飼いの家系に生まれた著者が語りつくす。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。


感想

ある地域にいるある男の人生について。 そういう括りとしては、「ヒルベリーエレジー」とかにも近いと思う。伝えたいこと、その人生はまるで違うけれど。

というような共通したテーマがそこには存在すると思う。

書き方がすごく上手くて、ひつじたちとの日常・労働、四季を通して移り変わるやること、そして彼自身の人生。歴史、湖畔地方の立場。その重なりがテンポよく、且つ丁寧に、一切他人事化されてない作者(主人公)目線で語られている。

ミクロな視点として、日々のやること、積み重なる人生、四季ごとに行う労働、彼自身の人生 マクロな視点として、ミクロな積み重ねとしての歴史、彼自身の人生に対するその周囲・特に父祖父の人生。

個人的にとても考えさせられたのが、

今かんがえさせられること、考えなければならないこと、憧れ、自分はそれに対してどうなのかとか、Covidを経た今の我々が目を向けなければならない問題や視点がてんこもりなので、世界中で読まれたんだとおもう。 タイミングとか内容とかにばっちりあてはまってる本なのだろうなあと感じた。

訳者あとがきハイライト(なんかハイライトもっとしてたのに消えてたな……)