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BIR: いけない いけないⅡ / 道尾 秀介

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いけない / 道尾 秀介

あらすじ

※ Amazonより抜粋

“写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか 各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。

いけないⅡ / 道尾 秀介

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。 ――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ! 各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

感想

それほど面白いとは思えなかった。1,2通して、え!?と驚くようなトリックや、ぞっとするような描写も、私にとってはなかったように感じた。 本で読んでいたら、写真をちょこちょこ見直したりして恐怖感が増すのかも? 読んでるうちになんとなーく写真とのつながりも予測できるし、最終的に3つが繋がってる感が薄い。確かにつなあがっている(場所、登場人物的にも)が、単純にそれだけ。もっとカタルシス的な、おおお!みたいなのがほしいかった。

最近、その土地が持つ恐怖(特に田舎)みたいな部分を、その場所に対する尊重なくして綴ったりみせたりする娯楽作品が多いので、そういう作品に感じる嫌悪感とはどういったものかとかが気になっている。例えば田舎のむら怖い系ホラーとか、跋扈しすぎててバッシングをうける様もよくみかけるので。 個人的には、都心部、郊外、住宅地などそれぞれが持つ異なった特徴からうまれる恐怖(ホラー的な要素を持つストーリー、ストーリーだけじゃなくイメージとか音とか、匂いとかも重要かもしれない)の違いとか分類してみたいなとか、恐怖とはやはり知らないことが根源にあるからなのだろうかとか(だから、ホラーって得てして田舎にスポットがあたりやすい?) 分類結果にズレを引き起こして作られたものって、ホラーではなく笑いに違いのだろうなあとか、恐怖を感じたい欲求みたいな、ホラーを読みたいみたいふれたいという人間の心の動きってやっぱり面白いなあとおもう。

道尾秀介の他作品を読んだことがなかったので、初読了本にあまり興味を持てず残念。 また機会があれば他の作品も読みたい。